依田沙江美/かみなりソーダ


 

新書館 Dear+コミックス: 2006.8  ISBN : 4-403-66149-1

 

★4.5<すごく可愛いお話でした~!!

山奥にある全寮制の男子校で、さわやかな見た目から「星の君」なんて呼ばれている星弥と、一人孤立しているわけではないけれど、何かかたくななこだわりを持っている部分がある龍泉。
星弥に目をつけられ、ことあるごとに構われるようになる龍泉は調子が狂いながらも星弥とかかわっていく。
ちょっとズレたような星弥もおもしろいし、すぐムキになる龍泉も可愛い!

近づけば逃げられ、つれなくすれば冷たいとスネられる。
なのに本人は男同士での恋愛どころか普通の恋愛すら未熟そうな龍泉。
煮詰まる星弥のまるで拷問のような甘い責め苦。

だけどスマートに見える星弥がスネて大人気ない八つ当たりをするところが笑えるし、龍泉も、二人で煮詰まった話になっていてもめちゃくちゃ怖がりで、本当なら背を向けてしまうような場面なのに星弥のそばから離れないところとか、随所に笑えるところがあって話しが重くならないところもよかった。

特に龍泉の友達のアブナイ妄想のお話の最後、どうしてたっつーと星弥が喧嘩していたのか、という理由なんか、もうめちゃくちゃ可愛い!!
あんなに星弥のほうが龍泉を大好きという感じだったのが、いつのまにあんなに龍泉ったら可愛いこと言う子になっちゃったの!?というほど可愛くて、もうメロメロになっちゃいました。(笑)

ただまあ、好き度が満点にならなかったのは、ちょっと星の君が、龍泉以外には冷たいんだ、という部分で、後輩の男の子とのやりとりがちょっとあまりいい感じではなかったので。
でもかなり満点に近い★4.5。