依田沙江美/チョコレート・キス　３

【BLコミックス】 ネタバレ感想 よ-依田沙江美

生徒会会長に就任して、忙しさのあまり吹原の誕生日をすっかり忘れていた幹太。あわててプレゼントを用意するものの、吹原は同級生の松浦といい雰囲気で・・・。「ミントオンミント」全3話に、油野×伸哉の沖縄修学旅行編「ちんすこうロワイヤル」、先輩カップル天野×倉田の五葉庵生徒会創世伝説（？）「キャンディーグラマー」を収録した、待望のシリーズ第3弾☆


 

シャレード・コミックス  ：2004年 07月　ISBN ：4576041274 

 

★４．５＜今回は生徒会の和み系だった幹太が会長になり、自分が懐いていた先輩たちのいない生徒会の中で、ちょっと心細げなところが可愛い。
かと思えばやっぱり凶暴な部分もあったりして元気は元気なのだけれど、今回吹原と喧嘩してしまうところがせつない展開になっていた。
幹太はそれほど悪くないのに、かなり一方的に吹原に怒られるような形になったりして可哀相。
でも吹原に好意を寄せる友達クンも意地悪ながら、かなり不器用でせつなくて、こっちはこっちでせつない。

沖縄修学旅行編での油野×伸哉はオネエ言葉の安藤が騒がしい中、ドタバタして終わるのかと思って心配したけれど、ちゃんと二人の時間が持てて一安心。
旅行に浮かれる油野がなんだか可愛かった。

最後は五葉庵生徒会創世のお話し。
いつもニコニコ怒る姿なんて見たことがないような倉田は、いきなり無遠慮に口説きまくる後輩の天野にはつい感情むき出しで怒鳴りつけてしまう。
けれど倉田の口先の軽薄さとは別に、優しい気遣いの出来るところを知って、見直すようになる。
意外とお行儀のいい倉田がいい感じなのだけれど、特にカップル、という関係になるわけではないのが残念。