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リーフノベルズ: 2006.11 有馬 かつみ ISBN : 4-434-08393-7
★4.5(-)<本当にタイトル通り身勝手な、というか、言葉足らずというか、甘い言葉の一つもない、正直な男でした。
そんな男でいいのかと、何度も狛江の同期の佐藤は言っていたけれど、本当に同調したくなるほど恋人には向かない男。
でも確かに狛江が好きになったように、嘘は言わない、言われることもよいほうにとらえれば、それを直せばよくなる、というふうにも受け取れなくはない。
まあ難しい男ですが、狛江はそれでいいと言うんだからいいのですが、それでもそんな狛江でも最後は耐えられなくなってしまう展開は狛江が気の毒でした。
すごく前向きなキャラだっただけに、
それでも誤解だったものの裏切られたと思ってしまう展開はせつなくて、
氷川には大事な言葉をちゃんと狛江に言ってあげてほしかったけれど、
まあ最後の最後は独占欲むき出しな面も見られたのでよかったです。