火崎勇/その花の馨しき色…


 

★4.5<モデルとして仕事をしながらも、たいして売れっ子というわけでもなかった富海は、ある日新しいマネージャーとして現れた、口が悪くて強引な敷島のおかげで大きな仕事を与えられるようになる。
それは嬉しい反面、富海のプライドを傷つけ、敷島に認められたいと頑張るようになるが、そのうちその敷島への気持ちがセクシュアルなものも含んでしまっていることに気付いてしまう。

富海が必死になって敷島を振り向かせようとやっきになってカメラの前に立ち頑張るところが健気で好感が持てるし、敷島も口が悪くて富海を可愛がっていないようでいて、実は富海の仕事や体調を気遣い、何とか自分を抑制していた、というオチ。
富海にちょっかいを出してきたカメラマンはむかついたけれど、最後に送られてきた写真が悪くなかったし、富海が愛されてるなぁと思えたのがよかった。