『わかってる。彼がわざと隠そうとしている部分が好きなのだ。』
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AZ NOVELS : 2007.1 ISBN : 4-87257-753-1
★4.5<仲良しのおじいちゃんに頼まれて一時的に移り住んだマンションと会社。
詳しい事情を知らないまま働くことになったその社内で、どうやら後継者争いに関係のある人物だと思われ、振り回されることに。
親切にしてくれるけれど、どこか計算を感じる同僚の宮川と、冷たく見えるけれど、本当はちゃんと優しくしてくれるし、ただそれを他人に気づかれたくないと思っているような不器用な男・渋谷。
祐は後継者争いにどれぐらい関係があるのか、気になる展開の中で、渋谷という同僚であり隣人でもある男に惹かれていく祐のお話は、個人的に好きなすごくせつなかったり甘々なお話というわけではないけれど、口調は乱暴で祐を突き放そうとしながらも、祐の真面目で頑張り屋なところや物怖じしないところに惹かれていく渋谷も祐も好感が持てたので、好き度は高めに。