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幻冬舎コミックス/リンクスロマンス/2008.12/小山田あみ
ISBN:978-4-344-81517-9
★4<家族に逆らえず、仕事に燃えるほどでもない。
そんな自分にはないものを持っていそうな男に目を奪われ、毎日のようにその男をよく見かける店にランチを食べに行く柚芽だったが、あることを境にその男を見かけることがなくなってしまう。
エロくさい口髭が印象的な男・九槌と、強い男に対してコンプレックスのある押しの弱い柚芽。
今回柚芽は何も知らずに九槌に近づいてしまう中、最初から恋愛感情があったわけではなく、ただ見ているだけで九槌という男を想像し、もし九槌の前に立つことがあっても恥ずかしくないようにしよう、と普段の生活から少しずつ頑張ろうとしていく。
そんな柚芽の姿は好感が持て、九槌のほうは何かを隠しているのだろうなぁというのが見え隠れする中、ちょっと傲慢なほどの言葉を使いつつもそれだけの仕事を、生き方をしている男らしい魅力にあふれる男に描かれている。
ただ最初は九槌の思惑もあって、柚芽が冷たくされてしまう部分は気の毒。
まあ最後は柚芽もそれまでの自分から脱皮して頑張っていたし、九槌も最後まで冷静に獲物を狩るライオンのような男ですごく柚芽とラブラブな感じになるわけではないけれど、柚芽の行動はお気に召しているらしくちょっと満足そうな態度が可愛く見えた。
あとは余談ながら、口髭の九槌のイラスト。
自分が髭に特に思い入れがないせいか、かっこよく見えるようでもあり、ちょっと笑えるような気もして、イラスト自体はかっこいいだけに、その口髭が個人的には微妙な印象で、九槌のイラストが出てくるたび、「似合ってる…?ギャグ…?(苦笑)」と気になってしまった、、