火崎勇/王様の庭・2巻

月岡俊也と天南宮乃は微妙な関係。
どこででも眠ってしまうような、ボーっとした性格の宮乃と、それをさりげなくフォローする俊也の姿は“恋人”というよりも“親子”だったからだ。
しかも俊也には、以前から女性の影があるようで―!?彼らのその後を描いた書き下ろしを加え、月岡&天南三兄弟リターンズ。


 

ビーボーイノベルズ1996.12 岬ひろし ISBN:4882715848

 

★4.5<月岡家&天南家のお話の第二巻は、兄弟たちからもつきあっているのかすら謎だった長男二人のお話。
トリマーをしている色恋沙汰とは無縁そうな平凡な月岡俊也と、絵本作家でどこでも寝てしまうボーッとしたところのある天南宮乃。
二話あるうちの、一話目は、どうも俊也は宮乃を抱きながらも、女ともつきあっているらしいというお話。
宮乃の胸のうちを俊也が知ってへたり込んでしまうシーンは本当にお気の毒。
でも普段おっとりした二人なだけに、本心をぶつけあうシーンはとてもよかった。
そんな長男カップルを見守る次男、三男たちのやりとりもおもしろいし、二話とも宮乃はピンチに遭うけれど、そのたび長男の男前な面を見ることが出来てよかった。

 

★前作↓

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