プリマスに帰ったら、初めての一夜を共にする──。ジェフリーとの暗黙の約束を胸に秘め、やっと母港に帰還した海斗(かいと)達。いよいよ近づく時に緊張する海斗に、ジェフリーはある物を手渡す。それはなくしたと思っていた、懐かしい和哉(かずや)の写真だった!! 「ごめん、和哉。たとえ帰り方がわかったとしても、もう二度と戻らない」 決意した海斗は、ついにジェフリーに抱かれるが…!?
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★4.5<現代にいる和哉の「今」をカイトが夢で見るところから始まる第七巻。
自分が突然消えたことから責められる和哉に、申し訳ない気持ちでいっぱいになりながら、けれどどうすることもできない無力さにうちひしがれるところがせつない。
ただ第七巻ではいよいよカイトがジェフリーを受け入れることになる中、もし現代に帰れることになったとしてもジェフリーのいる時代に残ることを決断するカイト。
ジェフリーのカイトへの気持ちも多くつづられる中、カイトの気持ちもだいぶ追いついて、恋人としての甘い二人がこれからたくさん見られるかと楽しみにしていたのですが、どうやらそうもいかないようなのが辛い終わり。
せっかくの宿屋のリリーとの出会いも本当に読んでいてビックリしたものの、そういう展開もアリかと楽しかったのですが、ナイジェルのことも、そしてやっぱりまだ何も知らないジェフリーを思うと、次の巻ではどうなってしまうのか、早く読みたいようなそうでないような複雑な気持ちにさせられる。