Unit Vanilla/密林の覇者 アーサーズ・ガーディアン(2)

★Unit Vanilla 3rdプロジェクト★4ヶ月連続発売・アーサーズ・ガーディアンシリーズついに始動!!アーサーズ・ガーディアンシリーズ 2nd Mission

 

俺の名前はカイト・ヤマブキ。君のために雇われたサバイバル・インストラクターだ~俳優である両親と有名映画監督の伯父をを持つハリウッドのサラブレット・クリスティアンは、恵まれすぎた環境ゆえに何に対しても本気になれず、奔放な毎日を過ごしていた。そんなある夜、パーティーから帰る途中、黒服の男たちに拉致されてしまう。目覚めたのはセスナの中。目の前には、端整な容貌を持つが無口で無表情な鬼軍曹・山吹戒人がいた。否応もなくジャングルに強制ダイブさせられたクリスティアンとカイトのサバイバルな生活が始る・・・!?誰にも本気になれなかったクリスティアンが、初めて恋した相手とは・・・!?

【アーサーズガーディアン】とは世界的な大富豪である故アーサー・ブラックフォード卿の遺志を継ぎ「世界平和は足許から」を理念に活動するスペシャリスト集団。アーサーの理念に共感し、契約を結んだ『守護天使(ガーディアン)』たちの使命はただひとつ。アーサーに救いを求める人々に手を差し伸べること・・・。

 

★著者→和泉桂、岩本薫木原音瀬ひちわゆかの4人による商業誌での活動を主体とするスペシャルユニット。

 

isbn:4813011837

(大洋図書)   SHY NOVELS: 2008.11 蓮川 愛 ISBN : 978-4-8130-1183-5


 

★5<生き馬の目を抜くハリウッドで、親の七光と言われることもあるけれど、それなりに仕事も順調、オフは酒と女と楽しく過ごしていたクリスティアン(24)だったけれど、ある夜突然拉致され、気がついたときにはジャングルでのサバイバル生活が待っていて!?
頼りは無表情で厳しい鬼軍曹・山吹戒人(29)のみのジャングルでの日々。
最初はつらくてしんどいばかりだったけれど…。

的確ではあるけれど、決して人当たりがいいとは言えない戒人に、戸惑い反発したりもするクリスティアン
ゲイでもないし、まったく戒人など範疇外だったはずだけれど、共に目的に向かって進んでいく中で、身を呈して自分を守ろうとしてくれたり、少しずつ気を許して笑みを見せる戒人を意識していくようになる。

任務が終わって、突き放したように見えて突き放しきれていない戒人はずいぶんが可愛いところがあるし、ドッグタグを頼りに、映画に打ち込んだクリスティアンはかっこいい。
再会後、戒人が気持ちを訥々と吐露するシーンは愛しいし、聞きたくて聞きたくて待ちきれないクリスティアンの大型犬みたいなところは可愛い。

イラストももちろん素敵だし、そのイラストの指定されている場面もすごくよくて、映画の完成後のインタビューでのクリスティアンは男前だし、二人がジャングルの中で覚悟を決め、本当に最後の最後かも、と向き合って顔を寄せるシーンも素敵。

キャラもストーリーもイラストもすべてがいい調和で気に入った大満足作品。

甘々度・満載、せつなさ度・少なめ