シャレード文庫 2000/11 島津裕 ISBN:457600705X
・あらすじ・
眠るのが趣味という甘利の就職先はもちろん布団メーカー。
だが社内一のやり手と評判の上司、高尾課長は思いきり厳しくて…
居眠り姫の甘利は叱られてばかり。
ところがある日、甘利のアパートの一階に引っ越してきた人が…
それはなんと高尾だった!
プライベートでは優しくセクシーな男、ビジネスでは鬼のような上司…
正体不明の高尾に、甘利はドキドキして眠気も吹っ飛び…。
書き下ろしも入って、一服の幸福な夢をお約束。
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・レビュー・
★3<上司に憧れる気持ちの
奥底のあやふやな感情に戸惑い、
「会社に出れば今まで通り、怖い上司。すべてが居眠りの間の夢のよう」
そんな、高尾の見せる複数の表情に振りまわされ、
遅れてついてくる感情に
身動きが取れない甘利の、
なんとなくボンヤリした感じの(受)キャラが
「俺」という言葉で揺れ動く感情を描いているせいか、
少し自分の中で甘利というキャラを描きづらかった。
また、デキる男・高尾は、
どうも私の中では、ただの威張る強引な男?と
いう印象にしか映らず…。
もう一度読み返したら
印象も違うかな…?