直野 儚羅/Three wolves mountain

ビーボーイコミックス:2003.8 isbn:4835214846

・あらすじ・

人里離れた霊園で墓守をしながらカフェを営む雪(すすぎ)の前に、ある夜とんでもない奴らが現れた! それは人狼兄弟の太狼と次狼。出来そこないの弟・次狼の方が雪にホレてしまい、フサフサの耳Xシッポを震わせながら発情する☆ もう止まらないケダモノの恋!!


 

・レビュー・

★5<あまり特殊設定の好きではない私としては、

いきなり人狼兄弟の登場に、

「失敗・・」などと思ってしまったけれど(笑)、

 

何のことはない、やっぱり直野さんのお話は、

特殊設定の中でも

ちゃんと恋愛が私好みに描かれていて、

 

フサフサシッポで淫らに感じるジロちゃんは可愛いし、

弟の恋愛相手として、仲が悪いのかな?

と思えた雪とタロの、ジロちゃんが

嫉妬するほどの妙な信頼関係?もよかったし、大満足の一冊。

 

直野さんのイラストは、

好き好きの分かれそうな濃い?部分もあるけれど、

時々見られるちょっとコミカルなイラストは、

本当に可愛くて笑わせてくれるし、

 

最後のお話は、好きな人にはたまらない?

あれだけ散々主導権を握っていた、

ちょっと薄情系(笑)の雪が▼ネタばれ▼になりますが、

(受)になってしまうリバなお話アリ。

 

また霊を退治する雪がピンチになり、

タロが代わりに力を発揮するシーンも、

アキを乱暴に叱りながらも愛情を伺わせるようなやりとりのシーンも、

 

頭が狼でジーパンを履いている、

という一見珍妙な姿なのに(笑)、

なぜかとてもかっこよく見えてしまい、

ぜひその後のタロとアキの話としても続巻も読みたいと思えた。