AZ novels:2002.11 isbn:487257320X
・あらすじ・
両親、そして母親代わりだった叔母と相次いで亡くし、今や年若い叔父、和博と二人暮しになってしまった高校生の実希。
そんな桜尾家に、和博の大学時代の友人、小田切が足しげく通うようになった。
だが…この男、いかにもモテそうな容姿なのに正体不明でなんだかうさん臭げだし、和博との親密ぶりもあやしい…もしや叔父貴を狙ってる!?―ついつい勘繰る実希だったが、しだいにそんな小田切が気になる存在に…。
スパイシー・ラブ書き下ろし。
|
・レビュー・
★4<端から見れば不幸な生い立ちながら、
それなりに前向きに頑張っている実希。
叔父と二人暮しの中、
叔父の友人・小田切の存在が危険であることに気がついた実希は、
どうにか小田切から叔父を守ろうと考えていた。
実希の、年齢よりずっと強くて
頼もしい男前ぶりは惚れ惚れ。
潔いし聡いし、
実希が小田切にホテルで質問された時の
言葉、すべてが種明かしされた後、
小田切に自分の考えていることを告げるときの言葉、
どれも、本当に男のコらしい。
そんな実希視点から見る、謎の多い小田切。
強引で実希をからかって楽しむあたり、
ありがちな(攻)キャラながら、謎が多い。
同著者さんらしい興味深い話しとしては
おもしろく読めたのだけれど、恋愛要素は薄め。