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1998年3月刊 【ショコラノベルス】,挿絵・佐々 成美
★4.5(-)<システムエンジニアの綴喜は同期入社で営業の久城から、いつも挨拶のように好きだと言われ、いい加減悪ふざけはやめて欲しいと、久城の本気は「悪ふざけ」!?(苦笑)
綴喜を追い込まないための久城の軽い告白が裏目に出ていて…。
男同士に恋愛なんてありえない、といつも久城を邪険にしている綴喜が、それでも久城の仕事ぶりには本当に感心していて久城のいい男ぶりが伝わってくる。
毎度綴喜に邪険にされる久城は本当は真剣な気持ちなのに気の毒、とは思いつつも、確かに本気で綴喜の答えを欲しがったりしなかった以上、綴喜が本気にしないのもある程度仕方がないかな、とも思えるし、とにかく二人とも仕事が出来ていい男で読んでいて楽しかったです。
あと綴喜の後輩の大川と取引先でエリート候補ながらも見た目はアイドルみたいにかわいい槙野。
この二人のお話もせっかく大事にしようとしすぎて槙野を不安にさせている、という悩みをちらりと綴喜に見せるシーンがあったので、その後の話をもう少し読みたかった。
好き度は★4.5にするには何かもうちょっと足りない気がして★4と迷ったものの、一応★4.5に。
あとちょっと気になったのはやたらと長い「―――」
普通は長くて6文字分ぐらい?の棒線が、どの位置から始まっていても行の一番下まで、と言うのが妙に目に引っかかりました。(笑)