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シャレード文庫 2001.12 緒田涼歌 4576011596
★5<本に書かれたあらすじを読んでしまえば、そのタイトルにつけられた「サクラ同盟」の意味が察せられてしまいそうですが、とにかく、最初から説明や描写に過不足がない中で、とても謎なキャラである来栖を魅力的に見せ、また、どんどん先を読み進めたい、と思える興味を引く展開になっている。
また、来栖の経営する『サクラ同盟』という会社の仕事ぶりもおもしろく、それでいて、ただ仕事の話ばかりなのでなく、その仕事振りが、ちゃんと望の人柄を見せたり、来栖の人柄を見せたり、とちゃんと主キャラに絡んでくるので読んでいて厭きない。
また今回の話は、想いが通じ合うまでが長いパターンながら、途中途中でニアミスがあったりして、恋愛部分での動きも厭きず、もうちょっとせつなく思うシーンなんかがあれば、もっとよかったかな、とは思うけど、なかなか満足できた。ということで私の好き度は★5