火崎勇/牙を剥く男

【BL小説】 ネタバレ感想 ひ-火崎勇

 

【汞りょう】【キャラ文庫】【2011年1月刊】isbn:4199006036

 

★４．５(－)＜女手一つで苦労して育ててもらった信は母親の店でボーイをしていたが、あるとき知り合った年上の男・海老沢に一目惚れしたと言われ…

その気のない信は、十分海老沢を警戒しながらも、時々屁理屈のような強引なことは言っても決して無理強いはせず、高校を出て水商売に入って遊び友建ちのいない信を、時間に自由の利く海老沢がいろいろなところに誘ってくれることがうれしくて、このままの関係が続けばいいと思っているのに、急に海老沢が本気の顔を見せたりする緩急がたまらなくカッコイイ。(笑)

そんな二人の駆け引きがある中、母親の恋人がヤクザの組長である話が絡んでどう海老沢が絡むのかなと思っていたら、結構海老沢、気の毒だったかも。(苦笑)
そして信は、ちょっと調子がよくて、もうちょっと下手に出てもよかったんじゃないかなぁと最後、少しだけ思えてしまったのはひねくれ過ぎかな?(笑)
まあでも嫌な子というほどでもなかったし、本当に海老沢がよかったのでいいです。
海老沢をたっぷり幸せにしてあげて欲しいものです。(笑)