火崎 勇/椿の下で

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椿の下で (Luna novels) [ 火崎勇 ]
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【佐々木久美子】【ムービック/LUNA NOVELS】【2010年03月刊】isbn:4896017625

 

★4.5(-)<大学を卒業してラブホテルの雑用係をしている光美(みつみ)。
それというのも年上の幼馴染・克巳の祖母が当時はモダンな洋館のホテルをやっていたのだが、克巳の父親の代でどうしても観光地でもない場所での普通のホテルでは客入りが悪く、ラブホテルにしてしまい、その両親も亡くなったのち、紆余曲折を経て克巳はオーナーとなり、同じく幼馴染の勝男が実質ホテルの切り盛りしていた。
そこへ克巳が大好きな光美は自分もそばにいたくて雑用係を頑張っていたが、あるとき勝男が不在の際、フロントに出ていた光美は客にからまれて…。

克巳は明らかに光美が好きで大事で、危険な目に遭わせたくないから遠ざけたいと思うのに、光美は少しでも克巳のそばにいたくて克巳の言葉に納得できない。
挙句は光美が自分の気持ちを告げてさえ克巳はそれを受け入れず、光美には男同士の恋愛なんかで後ろ指を指されるような目に遭って欲しくないから突き放してしまう。
両想いなのに遠回りしてしまうもどかしいお話。

ただ、あらすじからはかなり好きな系統のお話ながら、このメインモチーフとは別に華おばあちゃんの話が絡んでいることで、よくあるストーリーにこのお話だけの特色が出ているとは思うけれど、今回に関してはこの背景設定のせいで、個人的にはどうも二人の恋愛話に集中できなかった。