火崎 勇/大人の恋が騒ぐので


 

山田シロ (イースト・プレス)  AZ NOVELS: 2009.4 ISBN : 978-4-7816-0121-2

 

★4<受験に失敗し、絶望していたとき三鈴の出会った新進気鋭の芸術家・隈。
叱りながらも優しくしてくれた隈のおかげで前向きになった三鈴は無事大学生になり、隈の食事係のバイトとして以降も出入りするようになるが、そのうち隈に恋愛感情を自覚。
覚悟を決めて告白するが…。

コツコツ頑張って隈のテリトリー内から追い出されないように健気に頑張る三鈴は可愛く、乱暴な口ききながらも悪い人ではない隈はかっこいい。
三鈴の告白からなかなか返事をしない隈にしびれを切らす三鈴はせつなく、どんな展開になっていくのかな、とすごく楽しみに読み進めたのですが…。


▼ネタばれ▼になりますが、意外にも隈が三鈴に対して躊躇していたのは自分の特殊な性癖のせい!?
隈にS宣言され、戸惑いつつもなんとかなるだろうと恋人にしてもらうけれど、SMドシロートの三鈴はあちこち調べたり友人に聞いてみたりするうち本当についていけるのかな?と不安になる。

 

まあ結果的には隈さんはそれほどハードなSというわけでもないらしく、身体を傷つけるようなことはしない、ということらしいけれど、特にそういうことに興味のない私には、すでにさるぐつわのようなギグと呼ばれるものを使う段階でかなり引き気味。
今までにもこのジャンルで口をふさぎながらのエッチなんて何度も読んできているシチュエーションだけれど、やっぱりSMを前提として専用の道具を使ってする口ふさぎは違いますね、(攻)の気構えが!?(苦笑)

 

あと隈さんぐらいのSっ気のある(攻)キャラも今までいろいろ読んだはずだし、隈さんのSっ気も冷静に読めばたいしたことはしていないはずなのだけれど、三鈴がすごくあれこれ調べて不安がるのが伝染するというか、今は三鈴に合わせて我慢している隈さんは、いったい許せばどこまでしたいの!?(笑)という怖さを感じてしまって、ちょっと私には無理ーと思ってしまいました。(笑)

 

二部作の後半のお話で、自分が捨てられるかも、と誤解する三鈴のせつなさなんかもすごくよかったし、隈さんもキャラ的には悪くなかったのですけれどね…